私は占いを信じていない。 買い物に出かけたデパートの隅にコーナーがあるのをよく見かけるが、胡散臭くてあまり近寄りたくないほどだ。

他によく見るものといったらテレビで、朝の情報番組の最後2・3分にさらりと流れる星座占い、夕方の番組のこれまた最後の数分に流れる血液型占い。

そもそも血液型で性格が決まるわけがないじゃないかと思っている私は占いそのものへの胡散臭さも相まって番組が終わる前にチャンネルを変えてしまうことがままある。 

ただ、完全に否定しているという訳ではなく、運勢が良いと言われたり、ラッキーアイテムを持つなどしてその人の気分が向上しその日を前向きに過ごすことが出来るなどといった、信じる人の気持ちの面では良い効果を生むものだと考えている。 

そんな私が、この人には是非と思える占い師が一人だけいる。それは高校生の時に出会った友人なのだが、彼女は祖母・母から譲り受けたタロットカードを使う占い師だった。

初めは胡散臭いなあと思いつつも無料でやってくれると言うことでカードを混ぜて並べ、ひっくり返すを絵柄を観て私に色々なことを話してくれた。もちろん友人なので私のことをよく知っている。

だからこそ私の悩みに合わせたアドバイスをカードを通して言ってくれたので、当時の悩みをすっきりと整理して、忠言を受け止めることができたのだ。 運勢などは信じていないが、自分と向き合う機会を与えてくれる占いを好ましいと感じている。