常常思うのですが、占い師は誰でもなれるというものではありません。人の心に寄り添い、傾聴を心がけ、共感する力がないと、どんなに的中率の高い占いを行ったとしても、人からの支持は得られないでしょう。

占い師はそう言った意味でも、人間的なスキルをもっとも求められる職業とも言えるのです。高圧的な物言いを好む人はいません。厳しい言葉でも甘んじて受ける人もいますが、それは占いをしてもらっている人が、その占い師に対して信頼感をおいているからできることです。

まず占い師の人は、占う人に対して批判的な目を捨てて、その人の立場やその思いを汲む努力をする必要があります。批判なら誰でもできます。

しかし少なからず相談者は心が傷つき、誰にも打ち明けられない悩みを、相談するケースが圧倒的に多いでしょう。だからこそ、占い師は的中率よりも、高い人格と人柄を求められるのです。

まず人は話すことによって、大体の悩みはほぼ解決しているといえます。誰にも言えないことが、実は悩みの種だったり、ストレスだったりするのです。やっと癒えかけた心をいかに意欲や前向きな心に持っていくかが、本当に求められていることであるといえます。